シーリング防水の特徴
シーリング防水(コーキングとも言われる)とは、建物の外壁のつなぎ目や、パネル、コンクリート、サッシ、ガラス、防水層の取り合い(隙間)をシーリング材で埋め、水密性、気密性を確保し雨水の侵入を防ぎます。微動する建物の揺れにも追従し、建物のクラック・腐食・劣化などを防ぎ建物の寿命を延ばす効果もあります。
近年では、デザイン性も求められており、美観の為にシーリング材の色のバリエーションがより多く選択できるようになっております。 近代建築ではとても重要な工事で、シーリング工事の品質で建物の寿命が左右するといっても過言ではありません。
また、メーカー違いのものや、材料の専用プライマーを使用しなけらばならないのに、違うものを使用したり、目地設計に基づいて材料を選定していなかったり、するとすぐにシーリング材が剥がれてきたりします。
さらに、材料の専用プライマーを使用しなければならないのに、メーカーが違うプライマーのものや、目地設計に基づいて材料を選定していなかったりすると、すぐにシーリング材が剥がれてきたりします。
上記を熟知した、シーリング性能を発揮させる水密性、気密性の防水を確保し目地設計も十分に考えられる、信頼できる腕の職人に施工をお願いする必要があります。
保証期間は3年〜5年(高耐久の材料の場合は10年以上の耐久性も)
シーリング材とは
外壁を近くでよく見てみるといくつかに分かれた外壁部材が、縦横に少しずつ隙間をあけて並んでいますよね。この隙間を目地といいます。目地は部材が温度や湿度によって伸び縮みしたり、地震や風圧によって位置がずれたりしたとき、部材同士がぶつかり合うのを防ぐために必要です。ですが、このままだと目地から水や空気が出入りしてしまい、水密性・気密性を損なっています。そのため、目地の隙間を埋めるものが必要になります。それが「シーリング材」です。
形状があらかじめ決まっている定形シーリング材と、形状があらかじめ決まっていない不定形シーリング材の2つに分かれます。目地の隙間を埋めるには、使用開始時はペースト状でもしばらく経つとゴム状に変化する、不定形シーリング材が用いられます。土木用語では定形シーリング材を「シール材」と呼び、不定形シーリング材を「コーキング材」と呼びます。
シーリング材の種類
シーリング材は大きく分けて「1成分形」と「2成分形」の2種類があります。「1成分形」は2つあり、1つ目は空気中の湿気に反応することで硬化するタイプのもの(湿気硬化型)、2つ目は空気中で乾燥することによって硬化するタイプのもの(乾燥硬化型)があります。「2成分形」は、空気中の湿気や酸素と硬化剤が反応することで硬化するものがあります(反応硬化型)。具体的には、1成分形と基剤・硬化剤を混合します。さらに他の材料を混ぜて、耐久性や耐熱性などを強化させることができます。これらを含めて、シーリング材は全部で15種類になります。
シーリング防水工事の改修の工法
⑴打替え工法
・既設シーリング材を除去した上に、同種又は異種のシーリング材を再充填する工法
・最も一般的に行われている
⑵拡幅工法
・目地形状や被着体の強度、または被着面の状態が悪い場合に目地拡幅を行った後、同種または異種のシーリング材を再充填する工法
・既設シーリング材に油性コーキング材が用いられている等、接着面で接着阻害の原因がある場合に行われる
⑶ブリッジ工法
・目地形状が不備で、既設シーリング材が劣化により破損して再充填のみでは再発が難しく、さらに拡幅再充填工法が採用できない場合に用いる工法
・見た目の良し悪しを許せるか、許せないか検討を要する
⑷打ち増し工法
・既設シーリングが比較的良好の場合や、撤去すると不具合が生ずる場合等に採用する工法
・ALCの目地の改修等に採用されるが充分な厚みを確保できる場合のみ有効
シーリング防水のメリット
😊補修程度ならDIY(日曜大工)のように比較的簡単にできます
😊不定形材料なので、あらゆるところに使用されています
😊木造・鉄骨造、問わず、すべての建物に使用されています
シーリング防水のデメリット
😢寿命が短いので定期的な補修が必要(5年〜10年に一度打ち替えを推奨)
😢5年の経過ではがれてくる場合があります
😢紫外線や建物がよく揺れるなどの原因で劣化が早くなります
😢施工業者の仕上がりに依存します(プライマーの塗布不足では年数が経たないうちに剥がれます)
😢各メーカーの施工手順に従って施工しなければ、劣化が早くなります