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FRP防水は、下記のような優れたFRPの特性を防水分野に応用したもので、防水層は軽量かつ強靭、耐熱性・耐食性・耐候性などに優れているという特長があります。
FRP防水は、液状の不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合し、この混合物をガラス繊維などの補強材と組み合わせて一体にした塗膜防水です。従って出来上がった防水層は、継ぎ目のないシームレスな層となり、優れた防水性能を発揮します。
また、塗膜の硬化速度が速いため、何層も塗り重ねる仕様でも小さなベランダだと1日で施工を完了させることが可能です。
②
FRPとは、「繊維強化プラスチック(Fiber Reinforced Plastics)」の略称です。
住宅の防水に使われるFRPは、ガラス繊維を混ぜたプラスチック樹脂で、白いシートのような外見をしています。
FRPは、バスタブや自動車のボディパーツ、ロケットなど、防水性に加えて「軽さと強度」が同時に求められる場面で使われています。
FRP防水とは、木やコンクリートで作られた床の上にFRPのシートを敷き、その上に樹脂を塗って硬化させる方法です。
硬化後は、プラスチックのような硬さの感じられる床面になります。
また、そのままでは紫外線に弱いため、保護のため「トップコート」という塗料が重ね塗りされます。
FRP防水は、住宅のベランダやバルコニー、陸屋根(屋上)のほか、ビルやマンションの屋上などにも幅広く使われています。
③
FRP防水とは、ベランダやバルコニーなどの床面や立上り面にFRPシートを敷き、その上からポリエステル樹脂を塗布して防水層をつくる工事です。
新築工事時は基本的に厚みをつけて防水するため、平場で3mm程度立上り面で2.3〜2.6mm程度つきます。
そもそも、FRPとは補強材であるガラス繊維を混ぜたプラスチックのことです。
「繊維強化プラスチック(Fiberglass Reinforced Plastics)」を略してこのように呼ばれます。
紫外線や強風などから表面を守るため、硬化が進んだ防水層の上にはさらにトップコートという保護仕上げ材を塗ります。
FRP防水の耐用年数は、10~25年ほどです。
施工から7~10年ほど経過したら、トップコートを塗り直したり、FRPシートを補修したりすることをおすすめします。
施工から10年経たないうちに表面にひび割れや傷が生じたとしても、雨漏りの原因となるため早めに補修するようにしましょう。
また、FRPは防水性だけでなく、耐久性や耐熱性、耐候性も高いという特徴があります。
ただし、FRP防水の材料は燃えやすいため、施工期間中は基本的に火気厳禁です。(※施工後であれば一般的には問題ありません)
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FRPとは繊維強化プラスチックス(Fiber Reinforceed Plastics)の略称で、プラスチック材料の中で耐衝撃性に強く、耐水性や成形性がよいところから、建物の防水材では木造住宅や駐車場などに、成形品ではボート、自動車のボディパーツ、浄化槽、バスタブ、ヘルメット、太陽光発電の基礎架台など幅広く利用されてます。
⑤
FRP防水はFRPの特徴を活かし防水分野に取り入れることで強靭な防水層を形成することが出来ます。
近年はFRPという言葉に違和感はなくなりましたが、1905年頃から施工されているアスファルト防水や、1960年代頃から施工されているシート防水・ウレタン塗膜防水と比べるとまだまだ歴史の浅い防水工法です。ですが現在多くの住宅でFRP防水が採用されている理由として以下が挙げられます。
FRP防水の工法
FRP防水は一般的にガラスマットを1層補強する1PLYと2層補強する2PLY工法と通気緩衝工法がある
FRP防水のメリット
😊短期での施工が可能です
😊小さなベランダであれば一日で工事を終えることが可能です
😊人件費が抑えられ比較的工事費を安く抑えられます
😊耐衝撃性に優れている為よく使用するベランダには最適です
😊重歩行・車両の走行も可能な高硬度です
😊多少ものを落としても防水層が痛むことはありません
😊タバコのポイ捨て、塩害、鳥害対策にも適しています
😊浴室の床や壁にも露出で防水できます
(他の防水工法は露出では施工できません)
FRP防水のデメリット
😢高硬度なため伸縮性が弱い
😢地震などのゆれによってヒビが入ることがあります
😢紫外線に弱いため定期的にトップコートの塗り替えが必要です
😢塗り替えしないで放置していると表面が亀の甲羅の形に割れてきます
😢施工時のツーンとした匂いがきついが施工後も2〜3日は残ります
(匂いに対応した無臭の材料も販売されているので処置は可能)