目次
屋根工事の種類
屋根にはいくつかの種類があります。それに伴い、屋根工事にもいくつか種類があります。瓦屋根、スレート屋根、、金属屋根、折半屋根、 シングル屋根等々。雨漏りした場合にこれは直せる症状なのか?工事内容は?工事にかかる日数は?屋根工事の費用は?など、屋根工事をするにあたり気になることってありますよね。そこで、屋根を直す前にご自身の家の屋根の種類と工事の種類を確認しておけるように、ご紹介しようと思います。また、雨が降った時の工事についてや基礎情報もご紹介します。
① 瓦屋根の特徴と屋根工事の注意点
瓦屋根は、日本の伝統的な住宅に多く見られる屋根材で、優れた耐久性と断熱性が特徴です。特に陶器瓦は耐用年数が非常に長く、50年以上使用できる場合もあります。ただし、地震や台風などの自然災害時にはズレや割れが発生しやすく、定期的な点検やメンテナンスが重要です。屋根工事としては、瓦の差し替え、棟瓦の積み直し、防水シートの更新などが含まれます。施工には専門的な技術が必要なため、経験豊富な業者による対応が求められます。
② スレート屋根(カラーベスト)の現状と対応方法
スレート屋根は、軽量かつ施工コストが比較的安価であることから、昭和後期〜平成初期にかけて多く普及した屋根材です。現在では「カラーベスト」や「コロニアル」と呼ばれることもあり、見た目はスタイリッシュでモダンな印象を与えます。しかし、経年劣化による割れやコケの発生、表面塗膜の剥がれといった症状が起こるため、定期的な塗装や葺き替えといった屋根工事が必要です。築20年以上経過したスレート屋根は、塗装では補修できないこともあり、カバー工法や全面葺き替えが選ばれることもあります。
③ 金属屋根(ガルバリウム鋼板など)のメリットと工事内容
金属屋根は、近年注目を集めている軽量で高耐久の屋根材です。特に「ガルバリウム鋼板」は、錆びにくく加工性も高いため、様々な屋根形状に対応できます。熱反射性に優れ、遮熱塗料との組み合わせで夏場の室温上昇を抑える効果も期待されます。屋根工事の内容としては、既存屋根材の上から施工するカバー工法や、既存屋根の撤去→新設の全面葺き替え工事があります。施工性も高く、工期が短縮できるのも魅力の一つです。特に築年数の経った建物において、軽量化による耐震性向上も見込める点が注目されています。
④ 折半屋根・工場や倉庫に多い屋根工事の特徴
折半屋根とは、波型の金属板を組み合わせた構造の屋根で、主に工場や倉庫などの大型建物に多く採用されています。この屋根材は構造的に頑丈で施工性にも優れており、大きな屋根面積でも均一な防水性能を保てるのが利点です。ただし、経年によってボルト部分の腐食やシーリング材の劣化が進行し、そこから雨漏りが発生するリスクもあります。屋根工事では、ボルトキャップの取り替え、防水材の打ち直し、全面防水塗装や遮熱塗装などが行われます。高所作業となるため、落下防止などの安全対策も含め、経験豊富な業者による施工が求められます。
⑤シングル屋根
シングル屋根は軽量で施工もしやすく、屋根への負担を抑えられるメリットがありますが、日本の高温多湿な気候下では耐久性が劣る場合があり、強風や台風の際に一部がめくれる・剥がれるといったトラブルも報告されています。
シングル屋根は、アスファルトシングルとも呼ばれる屋根材で、ガラス繊維にアスファルトを含浸させたシート状の素材に細かい砂粒(鉱物粒)を圧着させた構造が特徴です。柔軟性に優れ、複雑な屋根形状にもフィットしやすいため、デザイン性の高い住宅や輸入住宅に多く採用されています。
屋根工事としては、定期的な点検と部分的な張り替えが必要です。下地の劣化が進んでいる場合は、葺き替えやカバー工法といった大規模な工事が検討されることもあります。施工には素材特有の扱い方を理解した業者選びが重要となります。
屋根塗装によるメンテナンスと屋根工事との違い
屋根塗装は、屋根工事の一種として「メンテナンス」に分類されることが多く、既存の屋根材を撤去せずに表面を保護・美観回復する方法です。塗装には主に耐候性・遮熱性・防カビ性などの機能を持つ塗料が使われ、定期的に実施することで屋根材の寿命を延ばすことができます。工事内容は、洗浄→下地補修→下塗り→中塗り→上塗りの工程で進み、塗料の選定によって耐用年数も変わります。塗装だけで済むか、葺き替えやカバー工法が必要かは、屋根材の劣化状況によって判断されます。点検と屋根診断による適切な工事提案が重要です。
屋根の葺き替え又はカバー工法
屋根工事のカラーベストもコロニアルも、製造会社である「株式会社ケイミュー」がつけた名前が一般的に普及したために、スレートとは別物と思われがちですが、実質はスレートと同じ物です。
上記の写真ように、ぱっと見はどこのメーカーのスレート屋根も同じように見えます。
屋根のシェアのトップは『ケイミュ』ーのカラーベストが圧倒的な出荷量を誇りますが、『山城産業』や『三晃金属』の屋根材も業界2位、3位という出荷量です。
スレート屋根材は耐用年数が長く耐久性の高い屋根材ですので、葺き替えするというよりは、20年程度で一度、屋根工事での屋根塗装をするのがおすすめです。
ですが、台風の影響で屋根材が割れたり、飛んでいってしまったりとしてしまう場合が、ありますのでその場合は屋根の葺き替え工事か屋根のカバー工法の屋根工事が必要となってきます。
一部、ニチハの製品でパミールというスレート屋根材が1996 ~ 2008 年まで販売されていた製品で、ミルフィーユ状に剥がれてきてきてしまっている家があるようで、この状態の屋根、絶対に塗装できませんので、屋根の葺き替えもしくわカバー工法で改修工事をする必要がございます。下記のパミールのスレート屋根材が劣化した状態の写真を貼っておきますので、ご自宅の屋根材の種類がわからなく、劣化状況がひどいという方は、参考にしてみてください
カバー工法(重ね葺き工事)
メンテナンスをする時期を遅らせて生涯かかる費用を抑えたい場合に、屋根のカバー工法(重ね葺き工事)を行います。
屋根工事の内容は、既存屋根の上に新しく重ねるように屋根材を取り付けます。期間は約20年です。工程は、屋根洗浄→屋根材を取り付けるための木材下地を取り付け→防水シートを敷く→新しい屋根材を取り付けになります。屋根工事の日数は5~7日間で、相場(約30坪の場合)は80~120万円くらいです。既存屋根材の撤去などを行わないので、葺き替え工事よりも費用が安くなることがあります。
既存の屋根には手をつけないので、既存屋根の防水シートや木材下地がすでに腐食・カビ・劣化が進行していた場合、新しいもので上から蓋をしてしまうので劣化の進行がさらに早まり建物内部へ移っていき、家に長く住めなくなるといったトラブルになることもあります。
葺き替え工事よりも費用が安く簡単にできるので良いイメージが大きいですが、間違えると家を痛める原因になります。なので、調査をしてもらう際は屋根の見た目だけでなく、屋根の下までしっかり見てもらうようにしましょう。
屋根工事の内容は、既存屋根材と屋根材の下に敷いてある防水シートと木材下地を一度全部撤去し、新しく木材下地・防水シート・屋根材を張り替えます。期間は約20年です。屋根工事の工程は、棟板金→屋根材→防水シート→木材下地の順に剥がし、新しい木材下地→防水シート→屋根材→棟板金の順に設置していきます。工事日数は5~7日間で、相場(約30坪の場合)は60~200万円くらいです。
瓦などの屋根材同士をシリコンやコーキング材を使い固定するラバーロックという方法があるのですが、ラバーロックをされてしまうことによって、雨水の流れが悪くなってしまったり雨水を乾燥させる機能が働かなくなることで、防水シートや木材下地の劣化を早めてしまうトラブルがあります。また、現場調査を行わずに判断してしまい木材下地まで腐食していることに気が付かず、屋根材だけを取り替える工事をして雨漏りを引き起こすトラブルもあります。
そうならないために、まずは「葺き替え工事の費用を教えてください」と聞いてみてください。何も知らないだろうと分かりづらい説明をしてくる業者もいますが、反対に知らないだろうからと丁寧に説明してくださる業者もいます。信頼のできる方にお願いすることをおすすめします。
築年数が30年以上経っている場合や、コロニアルなどのスレート屋根の劣化が激しい場合に葺き替え屋根工事が必要となります。
→コロニアルとは、ケイミュー株式会社が販売しているストーレという屋根材の商品名です。
屋根工事の内容は、既存屋根材と屋根材の下に敷いてある防水シートと木材下地を一度全部撤去し、新しく木材下地・防水シート・屋根材を張り替えます。期間は約20年です。工程は、棟板金→屋根材→防水シート→木材下地の順に剥がし、新しい木材下地→防水シート→屋根材→棟板金の順に設置していきます。工事日数は5~7日間で、相場(約30坪の場合)は60~200万円くらいです。
屋根塗装工事
比較的に屋根の状態がよく、屋根の割れなどがなくても、屋根材の防水機能が無くなったり、塗料が剥がれて自然環境のダメージを建物が直接受けてしまう状態の場合は塗装工事が必要となります。
屋根工事の内容は、屋根を洗浄した後に専用の塗料で塗り替えていきます。遮熱に特化したもの・耐候性に優れたものなど塗料には様々な商品があるので、用途に合わせて塗料を選びます。期間は、約7〜20年(※塗料の種類によって耐用年数が変わります)。
工程は、足場組み立て→高圧洗浄→下地処理→養生→下塗り→中塗り→上塗りです。工事日数は10~12日間(※洗浄後や塗料塗り替え後に必ず、規定の乾燥時間が設けられるので期間が長くなります)、相場(約30坪の場合)は40~80万円くらいです(※屋根の形や面積で費用は大きく変わります)。
屋根の塗装工事のよくあるトラブルとしてあげられるのが、基本3回塗りの塗料を2回塗りや1回塗りで済ます業者がいるということ。また、縁切りと呼ばれる塗料で屋根材同士の隙間を埋めるのを防がないといけない処理が必要なのですが、コロニアルなどスレート屋根に塗装した場合この処理をしないことで雨漏りの原因となります。